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210.ますます選び、選ばれる時代に

2020/05/14

新規事業立ち上げのため、この4月に新法人を設立しました。
昨年時点では新型コロナウイルスが世界を覆うなんて当然想像もしていないですから、
来年も忙しいだろうから、秋くらいに設立できれば良いかな、なんて考えていました。

ところが、この2月からウイルス問題が勃発、仕事が延期や中止になる中、
これは暇になるかなと思いきや、新法人のコンセプトを支持してくださる人達があり、
設立がなんと早まってしまう想定外の状況が生まれました。
結果的に弊社内部は多忙な3ヶ月が過ぎ去りました。

先日、企業研修の講師やコーチ仲間とオンラインで情報交換する中で、
お客様のみならず、自分達までもが
「仕事に対するモチベーションが下がっている」という声を複数聞きました。
先週は、若者向けのセミナーで講師をした時も、先行きの不安を感じるコメントを多く聞きました。

私ももちろん不安が無いわけではありませんが、
「どうしてそのように、モチベーションが下がらずに手を打ち続ける事ができるのですか」
と聞かれるので、自省してこんな回答となりました。

「天命に突き動かされている感じ?だからどんな状況でも暇にはならない。
そしてアイデアが出てきてやる事だらけになってしまう」

天命。
説明するのに難しい言葉ですが、経営で言えばやはり「理念」、いや「信念」という言葉が当てはまるのかもしれません。

昨夜、トヨタさんの決算発表の映像を見ました。
その中で豊田章男社長の次の言葉がとても印象的でした。

「…私たちが石にかじりついて守り続けてきたものは、(国内)300万台という台数ではありません。
守り続けてきたものは、世の中が困った時に必要なものを作る事ができる、技術と技能を習得した人財です。
こうした人財が働き、育つ事ができる場所を、この日本という国で守り続けてきたと自負しております。
コロナ危機に直面した今でも、この信念に一点の曇りも揺らぎもございません。
ただ、皆様にご理解頂きたいことがございます。
それは、守り続けること・やり続けること、は決して簡単な事ではない、という事です。

今の世の中、V字回復、という事がもてはやされる傾向がある気がしています。
雇用を犠牲にして、国内でのものづくりを犠牲にして、いろいろな事をやめることによって、
個社の業績を回復させる、それが批判されるのでなく、むしろ評価される事が往々にしてあるような気がしてなりません。
それは違う、と私は思います。
企業規模の大小に関係なく、どんな苦しい時でも、いや、苦しい時こそ歯を食いしばって技術と技能を有した人材を守り抜いてきた企業が、
日本には沢山あると思います。
そういう企業を応援できる社会が今こそ必要だと思います。…」

今後も言行一致、至誠の道を歩む宣言、と私には聞こえました。

本当に、何を大切にしてきたのか?本当に、何を守ってきたのか?
そして、何を大切に守り成長発展していくのか?

これから産業構造が変わる事が予測される中で、
ますます“選び、選ばれる時代”に突入していくと感じます。