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190.戦略より大切なもの

2019/06/05

ピーター・ドラッカーの言葉に
「企業文化は戦略に勝る」(Culture eats strategy for breakfast)
というものがあります。

いくら戦略を立てたり施策を打っても、思うような効果が上がらない時がある。
なぜなら、それらを実行する人やチーム・組織の心理状態やマインド・モチベーション、
また組織内の人と人との関係性を含む組織風土・文化に大きな影響を受けるからである、
という意味です。

私の経験則・感覚的なもので恐縮ですが、組織風土を変えるのに、最低3年は必要のようです。
なぜなら、実際に弊社が支援させて頂いたところで、組織の大きさにもよりますが、
たいていは以下のようなステップを踏み自律・自走の組織風土にシフトされています。

1年目にリーダーシップチームの変革とチーム内での新しい組織文化の醸成、
2年目に上記チームを中心として、新しい文化を周りへ拡大
3年目にさらなる拡大と全体への定着

そして、風土改革を成功させるポイントとしては、
まずは最初の3年間は、変革の手を緩めない、という点です。
組織の一部分だけが変化を起きても、その周辺の部署や職場、人はいぜんのままで
新しい文化・風土を拡大していくにはかなりのエネルギーが必要となります。

また大きな組織では、全体の風土改革ゴールを描き何箇所か同時にスタートを切る必要もあります。

VUCA(変動性・不確実性・複雑・曖昧)な時代に、
戦略は以前よりも増して素早く変えていかなければいけない、とも言われていますが、
どんな戦略であれ、それを活かせれる、自律・自走型、価値を共創する組織風土・文化を
いち早く確立しておく事が肝要です。

皆さんの組織は自律・自走の風土・文化でしょうか?

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