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157.人を大切にする経営

2017/03/01

先週、神戸のとある会社を訪問し、感動の経営体験話を聞く機会に恵まれました。

50代半ばになるそのオーナーご自身の創業から22年間の軌跡。

学校を卒業してなんとなく美容師になった。
勤めて17年目、大震災にあった。
美容師を辞めようと思っていた矢先、
お客様から「俺の髪の毛どうしてくれるねん?」
と言われ、被災地のプレハブ住宅に髪を切りに行った。

「独立したらどうや?」
と言ってお金を貸してくれる人がいた。
店をオープンし、お客様の要望に応えながらがむしゃらに走った。
お店は繁盛しスタッフも増えた。

部下達が将来的に収入や生活を安定出させるためには店を持った方が良い。
そう思って開店希望者を募り、
どんな店を作りたいのか?を徹底的に話し合った。
個性を活かしたお店を展開し任せてていった。

仕事の厳しさにくじけて辞めてしまう従業員の対策として、
入社時に新入社員の親と面談し、子供の心がぶれた時の支えとなるように今も依頼している。

従業員が結婚し、子育てとの両立のために、社内に託児所と子供塾を開設。
さらには地元の活性化のために、
素人モデルと美容室、専門学校の三者を絡めたフリーマガジンを出版、
人手不足の業界に学生たちが来たくなるよう業界の底上げを狙う。
加えて地元での素人モデルたちとの年一回のファッションショーは毎年満員に。

サラッとした話し口調の1時間でしたが、聞き終わって真っ先に感じたことは、
“なかなかこれだけのことを実行するのは難しいぞ”
“全てが従業員を思う気持ちからきている”

これらの挑戦を支えてきたオーナーの思いの根本は、
従業員から「自分と出逢えて良かった」と言われたいとの事。
人生で一度のご縁を大切にしたい。従業員は家族である。

全ての経営戦略・施策は
家族である従業員のために。

大家族主義経営で名を馳せた出光の創業者・出光佐三氏は福岡生まれで神戸で学んだ。
今回のオーナーは、鹿児島出身で、神戸で事業展開。

九州と神戸と家族主義経営。

話の後の懇親会は、従業員の皆さんが準備した鍋料理が振舞われ、
若いスタイリストの皆さんの屈託無い笑顔と温かいおもてなしに、
とても豊かな時間を過ごすことができました。