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85.物語から学ぶ

2015/05/21

日曜日のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』をいつも楽しみにしています。
20代の幕末の若者たちが国の危機をどのように乗り越え国を新しく出来たのか、大変興味深いです。
ドラマは、吉田松陰の死後、長州藩はいよいよ久坂玄瑞と高杉晋作を中心に動き始めていきますが、
若き『リーダーたち』が命を散らす、まさに命がけで事に当たっていく姿にただただ迫力を感じ、息を飲む事が多いです。

現代では、その幕末の志士に大きな影響を与えた松陰の教えや言葉、行動が『リーダー学』として、様々な書物に書かれています。

松陰の言葉にこんな句があります。

“明君賢将まづ其の心を定む、
吾が心ひとたび定まりて
将吏士卒誰か敢へて従はざらん”
(優れたリーダーはまず腹を決める。
腹を決めれば部下はそれに従わないわけがない)

この句も、ドラマを観ているからこそ、松蔭の生き様・死に様を通してリアルに意味が伝わってきます。

私は仕事柄、管理職クラスの人々にコーチングをする機会が多いのですが、様々な問題に取り囲まれている組織のリーダーの立場であるはずの人たちに、この

『腹』

を感じることが少ないのが現状です。

目の前に問題がひっきりなしに起こってきますが、どうしていいかわからない。
話し合いを持ったが結論が出ずに流れてしまった。その後なかなか対処出来ていない…

まさに浮遊しているような状態。

腹をくくる、とは全責任を負うと覚悟を決める事であり、
まずは全てを自分のせいに出来るかという事です。
部下のミスも職場の問題も、業績の悪さも部下が辞める事も。

全て自分のせい。

そして最後まで対応し続けるという
腹づもりがあるか。

実際の行動が求められます。

腹をくくっていないリーダーは、問題を見て見ぬ振りをし、避け、あるいはその解決を先送りにし、
結果、事態は悪化し部下は悩み組織は疲弊していきます。

この『腹』を学ぶ事はもちろん、教える事もなかなか難しいのですが、

歴史の『物語』を通して見ていく事で、想像がしやすくイメージが湧いてきますが、
昔からあるこの学びのプロセスは、現在の職場やビジネスシーンではつい見落としがちな視点かもしれません。

言葉より『物語』で学ぶ

そしてさらには『行動』した後に
振り返る事で
本当の“生きた学び”になるわけですね。

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