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201.会社が永続して発展し続ける条件とは?(その5)「カルトのような文化」

2019/10/28

前回はビジョナリー・カンパニーの4つ目の特徴「社運を賭けた大胆な目標」について触れました。
第5回目の今回は、「カルトのような文化」について短くまとめてみます。

意外と言えば意外、良く考えると当然の事と理解できるのが、
ビジョナリー・カンパニーは、働く人全てにとって素晴らしい職場ではない、という事です。

理念や企業文化を信じることが出来なかった社員は去っていく。いや早く去った方が良い。
ヒューレットパッカード、ウォルマート、P&G、モトローラ、マリオット、そしてディズニーしかり。

以下箇条書きにすると
・優しく居心地の良い職場を作る必要はない
・勤務成績についてもイデオロギーの信奉についても社員に対する要求は厳しい
・ビジョナリーとは、優しさではなく、自由奔放を許すことでもなかった。事実は全く逆で、ビジョナリー・カンパニーは自分達の性格・存在意義・達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる傾向がある

・これらの企業に勤めるのは、極めて同質的なグループや組織に加わるもので、自分に合っていなけれは入らない方がいい。白か黒か、仲間になれるのか仲間外れにされるのか、どちらかはなく中途半端がない。カルトのようだと言えるほどだ

具体的な共通点を絞ると
理念への熱狂、教化への努力、同質性の追求、エリート主義とのこと。

エリート主義とは、理念を誠実に実行しながら成績も優秀な人が上位職に就くシステムを取っているという意味です。
ディズニーではさらに、仮に成績が良くても少しでも理念の体現ができていない人は許されず、逆に理念を尊重しようしているが、ミスをしてしまった人には何度もチャンスを与えられる事例が取り上げられていましたが、
いっとき成果主義に振れた日本の組織で見かけられた(今も見かけますが)
単に成績だけ良ければ出世する組織、とは真逆と言えます。

日本の企業の評価制度も、成績だけではなく、理念をどう実行したかといった項目を重視する企業が増え始めていますが、まだまだごく一部のようです。

しかし今後は確実に主流になるのではないでしょうか。なぜならそれが永続の第1要件だからです。

次回はビジョナリー・カンパニーの「試すこと、残すこと」について触れる予定です。