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112.今の経営に求められること

2016/03/02

私が人材育成・組織開発・チームコーチングを通して、
いや、人生で追い求めている事を、とある本で目にしました。

それは、
昭和42年4月の出光興産の入社式での出光佐三氏の訓辞にありました。

『…人間をつくることが事業であって石油業はその手段である…

人間が真に働けば、こういう大きな力を発揮する。そして一人一人が強くなり、一致団結して、
和の力を発揮した時には少数の人でもこんな大きな力が現れるのだということを現して国家社会に示唆与える…』

(『日本人にかえれ』出光佐三著/ダイヤモンド社)

出光佐三氏は、石油事業を起こし、想像を絶する危機に何度も遭遇し、
特に終戦直後の焼け野原の中で事業の再開のめどが立たない時に、
社員1000人を誰1人解雇せず乗り切り事業拡大をされていかれた立志伝中の人ですが、

その目的は、
人のため、国家のため、世界の平和と福祉のためでした。

以前読んで大変感銘を受けた、出光佐三氏を取り上げた『海賊と呼ばれた男』には、

タイムカード無し・定年無し・労働組合無しの組織とは
個人を信頼し、人と人、人と組織が対立構造ではなく家族のように従業員を大切にした考え方からきていて、

大きな危機に対して会社全体が信頼一致して乗り越えていく様が活き活きと描かれていました。

現在私が生業としているチームコーチングはまさに、人の力を互いに引き出し役立てあい、
力を合わせて成果をつくり社会に貢献することを支援する仕事です。

戦後70年を経て、

個人主義や権利意識が進み、ややもすれば自分だけがよければよいという利己主義や、
貢献よりも権利偏重のモンスターまで現れてきている対立社会ではありますが、

人間尊重・信頼一致の経営、組織、社会が今こそ求められているのではないでしょうか。

日本人にかえれ