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243.自利と利他

2024/04/16

先週末の(社)ジャパンウェイ・リーダーシップ協会のコーチ養成講座では、在り方探求のプログラムで渋沢栄一翁を受講生と共に探求した。

明治維新の大変革期、およそ150年前に日本の会社のシステムを作り、500社近い会社設立に携わった翁。100年以上も前の大正5(1916)年、当時76歳の時に「論語と算盤」を世に出し、「商才も論語で養える」と述べた。
資本主義の危うさを既に見抜いていたという事か。

さて、受講生との意見交換。

「人のためと言いながら、結局自分のためでしょ。」
「いやいや…三菱グループ創業者の岩崎弥太郎と翁はよく対比されるが、儲けも権力も自分に集中させたと言われる岩崎弥太郎に対して、様々な会社を設立支援し会社が軌道に乗れば、その株式を売却し次の会社設立支援に資本投入して行った翁。まさに翁は『皆で豊かに』を目的とし実践された。お金は大事だが、お金が目的ではない生き方だ」

自利(金)のための利他(貢献)か?
利他(貢献)の結果の自利(金)か?

そんな事を受講生と話し合いながら、
互いに自らの在り方、経営や働き方を問う。

「ビジョナリー・カンパニー」が世に出たのは1994年。
企業が永続的に素晴らしくあるための要因を探求した6年間の研究プロジェクトの結果の中心部分はまさに「理念の徹底実践」であった。

ユニクロ1号店がオープンしたのは40年前の1984年。
ソフトバンクの前身、日本ソフトバンク社の設立は1981年。

大企業になっても100年続くか、永く発展し続けるかどうかはこれからだろう。

講座では、午後から「理念と事業・仕事を繋ぐコーチングスキル」の学習と探求に入った。
理念経営には理念と事業(仕事)の統合が大切だ。

講座(ジャパンウェイ・リーダーシップ・コーチ養成講座5期)も、これで5日目が終わり次回は最終回。
6期の募集も始まった。
理念の徹底実践で世に大きく貢献した実業家や、至誠を貫いた国のリーダーの在り方研究及びコーチングスキルの学習の場を提供して5年目となる。
期せずして講師の私自身が最も「在り方とやり方」について深く考えさせられているのかもしれない。

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